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2008年04月15日 08:00

2007年度もインターネット広告費急増の背景 (マーケティング/出頭)

前回は、
2007年度の日本の広告費をとりあげ、
インターネット広告が堅調であることを
お話しました。
今日はその背景について、
私見も交えて、お話ししたいと思います。


■インターネット広告の堅調
インターネット広告費は、以前ほど
爆発的な伸びではなくなっています。
それでも、広告費全体としては
昨年度1.1%しか伸びていない中で、
24.4%の伸び率を示し、
額も6,000億円に達しています。
この6,000億円には、
約1,400億円の制作費も
含まれているため、
純媒体費は4,600億円ほどです。
雑誌の純媒体費が4,585億円という
統計が示されていますので、
インターネット広告はそれを上回り、
純媒体費でも
堂々3位のメディアになっています。


このように、インターネット広告は、
今後もまだ伸びていく
可能性を期待させます。
インターネット広告費のうち、
最も高シェアなのは、
検索連動広告という
検索エンジンを動かした時に
表示されるバナー広告です。
検索連動広告の広告費は、
約1,300億円に達しています。
また、日本独特の展開として、
モバイル広告の広告費が
約600億円に増加しており、
これは今後も
伸びていくことが予想されます。
日本のように、
携帯での動画の閲覧が普及し、
モバイル広告に動画を使用している国は、
ほとんどありません。
日本では、モバイルは非常に利便性の高い
広告メディアになりつつあると思います。


■インターネット広告の特徴
インターネット広告は、成果連動型で
広告費を支払うものが大半です。
つまり、広告が何件クリックされたか、
あるいは、それによって
売上がどのくらい伸びたのかなど、
ある種の成果に基づいて、
メディア費を支払います。
この点は、従来のマスメディアと
大きく異なります。
マスメディア広告の場合、基本的には、
ある程度の費用をかけなければ
効果が現れません。
費用と効果の間には、
ブレイクイーブンポイントが存在します。


例えば、
スポットを1回20秒流すだけでは、
なかなか効果はみられません。
しかし、それが何十回も積み重なれば、
蓄積効果が現れてきます。
マスメディア広告は、
そうした蓄積効果を狙っていますので、
インターネット広告と比べると、
費用対効果のブレイクイーブンポイントが
高いといえます。
そのため、
マスメディアを活用することができるのは、
広告予算を多く持っている
大型企業に限られます。


■中小企業によるインターネット広告の活用
これに対し、
インターネット広告は、
成果連動型の支払いが
慣行として成立しつつあるため、
広告予算の限られた中小企業にも、
広告を活用する道を
開いたと考えられます。
日本における中小企業は、
企業数でいえば90%以上を占めています。
この中小企業にまで、
広告主の裾野が広いということが、
インターネット広告の堅調を支えています。


また、中小企業では、前回お話しした
プロモーションメディアも活用しています。
屋外広告、折り込み、DM、交通広告などですが、
これらはマスというよりは、
地域エリアに特化したメディアです。
中小企業は、インターネットと
プロモーションメディアを併用し、
メディアミックスを行っています。
かつては考えられなかったことが、
インターネットによって実現されています。


プロモーションメディアも、
あまり大きな費用はかかりません。
例えば、交通広告の場合、
広告を掲示する
路線や駅を選ぶことが可能です。
マスメディアでは、
このように限定した選択はできません。
したがって、
プロモーションメディアもまた、
予算の限られた中小企業に
広告を活用する道を
開いたといえるでしょう。
インターネットと手を携さえて、
プロモーションメディアが
増えているということだと思います。


■大型企業によるインターネット広告の活用
こうした中小企業に加えて、
大型企業もインターネットを
ブランディングに活用し始めています。
広告業界では、マスメディアと
他の様々なメディアを併用する
クロスメディアの戦略が流行しています。
この戦略に基づき、大型企業は、
メディア・ミックスの中に
インターネットを含めて
ブランディングを行っています。
インターネット広告の堅調の背景には、
大型企業のこうした動向も
あると考えられます。

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