2011年12月07日 10:00
新しいIT業界の流れ(財務戦略/村藤 功)
最近、私もスマートフォンを持ち始めました。パソコンに来るメールもこれで見ることができるため、家にいなくてパソコンメールを確認できないという言い訳が通じなくなりました。
また、クラウドやフェイスブックも盛んになってきました。このクラウドが、例えば地方自治体にとっては画期的なものです。以前は、地方自治体は、たこつぼ型にそれぞれ似たようなことを別々でやっていました。しかし、外部のサーバを用い皆でそこにアクセスして仕事をすることが可能となりました。例えば、総務省クラウドを一つ作って、地方自治体がみんなでそれを使うということもできるわけです。
フェイスブックについては、九大のビジネススクールの学生もどんどん活用しています。私もフェイスブックを使っていますが、気が付けばお友達が三百人になりました。ビジネススクールでは、先日フェイスブック勉強会がひらかれました。フェイスブックを企業PRとして使用している企業も多々あります。
今年のセカンドクオーターでの世界のPC市場は、8千万台くらいです。年間では三億台になります。そのトップがHP、二番がDell、三番がLenovo、四番がAcer、五番がAsusでした。ところが、トップだったHPが、パソコン事業を切り離すと言い出したので、皆、パソコンの時代もいよいよ終わりかなという気になってきたところです。
現在ではアップルのiPhone対グーグルのAndroidを使ったサムスンのギャラクシー、の戦いなっております。今年はおそらく、スマートフォンの販売台数がパソコンの販売台数を超えて、三億六千万台以上売り上げそうです。
しかし、スマートフォンであらゆることができるのは確かですが、ビジネスをやったり本を書いたりする上では、パソコンの機能やクオリティの方が向いていると思います。私には想像がつきませんが、いずれ若者たちはパソコンよりもスマートフォンの方向へ向かっていくことになるのかもしれません。
日本の企業は、少し遅れをとっています。世界ではアップル対グーグル、サムソンの構図がありますが、日本の企業はまだその後ろにいます。アップルのiPhoneを、ソフトバンクとKDDIが売っています。ドコモは、サムスンのギャラクシーを売っています。自社製品ではなく、他社の製品を売っている状態です。
スマートフォンでは、従来の携帯電話の十倍くらいのデータのやりとりが必要になると言われています。そうすると、何兆円というお金を設備投資にまわさなければならないという状況になってきました。
様々なものが便利になってきていますが、それに比例して人々の労働量も増えているように思います。二倍便利になると二倍働いて、十倍便利になると十倍働いているのです。十倍便利になったのであるなら、十倍幸せになるべきではないのでしょうか。十分の一だけ労働して、残りの十分の九は遊んでいられるという時代にならないことが不思議です。ゆっくりと立ち止まって考える時間が欲しいのですが、気がつくとパソコンには何百もの、スマートフォンには何十ものメールが来ていて、その返信で一日が終わるというのが現状です。