2006年07月19日 08:20
中国の環境問題深刻化と九州への影響
中国の黄砂の影響で
福岡の街が黄色く霞んでしまうという
自然現象がありますが,
最近は中国の環境問題の
影響も福岡に及んでいるようです。
今日はこの中国の
環境問題について取り上げようと思います。
■深刻化する中国の環境問題
今,中国の環境問題は
非常に深刻化しています。
これは中国の環境問題ということで,
国で区切られるものでなく,
近隣の国にもかなりの影響が及ぼされます。
ですから日本も福岡も決して
関係ないでは済ませられない問題です。
今,中国では
いろいろな分野で環境問題が深刻化しています。
■砂の問題 –水不足による砂漠化-
まずは砂漠化。
先程の黄砂の原因でもあるわけです。
今,北京のすぐ郊外まで砂漠化が
迫っていまして,日本企業も
植林などをボランティアでやっていますが,
半数は水不足で枯れてしまいます。
原因は中国の西部地域,
内モンゴル地域がすぐ砂漠に
なっていますし,それが年々広がっています。
さらに、中国の華北地域全体が水不足ということがあります。
水不足は,沙漠化地域の拡大、
工業生産の増加や異常気象によって生じているようです。
■大気汚染 –工場と車による排気ガス-
砂の問題とは別に,
もう1つは大気汚染の問題があります。
従来,工場からいろいろな排気ガスが出ていたのに,
さらに最近は
車社会になって排気ガスがすごい。
ですから排気ガスがものすごく,
ほとんど中国全土に渡って増加しています。
これによって大気汚染,スモッグが生じ,
中国の空は非常に澱んできただけでなく、
CO2,NO2など有害物質により
呼吸器欠陥,肺ガン,喘息などを
中国で深刻化させ、大変な事になっています。
現地に進出した日本企業にも悪影響を及ぼしています。
これも黄砂と同じで,
偏西風に乗って日本に来て,
福岡にも影響を及ぼしています。
福岡には酸性雨になってきていますね。
■水の問題
それから水もあります。
これが大変で,最近では,
東北地方のベンゼンやカドミウムの問題など,
ほとんどの河川や水道などで水質汚濁が深刻になっています。
当局がそれを伏せているため,
報道されていないものも沢山あるようです。
吉林省北部のベンゼンの問題は,
人々に知らせず報道が遅れたため、
影響がロシアのアムール川まで及び国際問題となりました。
こういった隠された
水質汚濁の問題は多くの中国人に
胃がんなど様々な病をもたらしています。
日本でいう水俣病やイタイイタイ病に
類似したものも今,中国では数多く確認されています。
被害を受けた農民たちの暴動も頻発していますが、
当局に抑え込まれ、報道されません。
■九州と日本が果たす役割は何か
中国の7%の高成長を考えれば,
環境問題が深刻化するのは当然ともいえます。
日本でも,70年代以降,
高度経済成長と共に深刻化した
様々な公害を経験しました。
その過程で公害防止技術を開発したわけです。
中国では,まだ公害防止技術も未発達で
環境基準も甘いので、
高度経済成長と環境問題を
どううまくバランスをとるか,これからの課題ですね。
九州としては,
九州への影響が深刻化するのをどう防ぐか。
九州としては,やはりよそごとではありませんので,
中国だけの問題ではなく
中国と日本全体で九州も含め皆で
この問題を考えていく必要があると思います。
すでに公害経験のある日本は,
世界でもトップ水準の公害防止技術を持っています。
日本の役割としては,
そういった最先端の公害防止技術を中国で
活用していくということがあります。
九州の環境関連企業は,
中国の環境問題を被害者という
視点でとらえるだけでなく,
ビジネスチャンスとしてもとらえるべきだと思います。
九州にも,
いろいろな環境関連の産業や企業かがあると思います。
そういった企業は,
これはビジネスチャンスだということで,
自分の持っている最先端の公害や
環境関連の技術を中国で活かしていく。
それがまた,福岡や九州に及ぶ公害を
最小限に食い止めることにもなります。
環境関連産業は非常に有望な産業です。