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2006年08月16日 08:20

中国は真の「世界の工場」か?

中国には,現在,
世界中の企業が進出をしており,今や色々な製品分野で
生産量世界一を誇るものも増えてきました。
このため,中国を “世界の工場”と表現することもあります。
今日はこの中国の工業水準についてお話しようと思います。


■中国は世界の工場か?
今,中国は“世界の工場”として
色々な分野で生産量が世界一となっています。
例えば冷蔵庫,洗濯機,掃除機,カラーテレビなどの家電品全般。
携帯電話にいたっては4億台程度生産しています。
自動車生産も今年はドイツを抜き,
日本に次いで世界第3位となるだろうと言われています。
これら製品の生産量を見ると,
中国は“世界の工場”と言っていいかもしれません。
しかし,厳密な意味で“世界の工場”と
言われる為にはそれにふさわしいいくつかの条件がります。


■世界の工場になる条件
参考になるのは,
数年前,中国で開催された国際フォーラムでの見解があります。
このフォーラムは製造業に関する
中国の専門家,有識者,フォーチュン500社に
ランクされる世界の有力企業経営者等が集まって
世界の製造業の発展と中国経済の展望をおこなったものです。
このフォーラムの最後に発表された
共通見解によれば,中国はまだ
本当の意味の“世界の工場”になっていない,
だがこれからかなりの年数を経て
“世界の工場”になる可能性はある,というものでした。


この国際フォーラムの
共通見解で言う「世界の工場になる条件」とは
どういうものなのでしょうか。
第一に,その国の製造企業業の中で
世界市場で主な地位を占める企業と
その製品が数多く存在すること,
第二に,重要な産業において世界をリードするような企業,
例えば生産能力,新製品の開発能力,技術革新能力
あるいはマネジメントの経営管理レベルなどの面で
世界をリードする企業が数多く存在すること,
第三に,その一連の製品が
世界市場の主なシェアを占めて中には独占の地位にあること。
といった条件が挙げられています。
以上,三つの条件からみると,
中国の製造業はまだそれを十分には
達成していない,という結論になったわけです。


■中国の製造業の状況
今の中国では,確かに
量的にはたくさん作ってはいますが,
その半分ぐらいは中国に進出した外資系企業が
中国の人材を利用して作っているといえます。
それから,世界のフォーチュンランキング500社などに
ランクされるような中国企業がまだない。
製品の開発力や技術革新能力,あるいはマネジメントのレベル
といった面では,まだまだ世界のトップ水準には程遠いといわざるを得ない。


■日本の製造業の強みは維持できるか?
では,日本企業はどうでしょうか。
日本企業と中国企業の格差というのは,
少しずつ接近しつつあることは事実です。
ウサギとカメではありませんが,
ウサギが寝込んでしまえば急速に追いつかれる可能性もあります。
しかし,ウサギと違って日本企業も
日々努力をしてイノベーション(技術革新)を行っています。
例えば,デジカメの画素数の競争など典型的なものです。
500万画素になり,700万画素になり1000万画素になった。
この例のように同じような物を
同業他者同士で競争しあい少しでも良いものを作っていく。
これこそが日本の特徴であり,強みです。
こういった技術革新力が失われない限り,
そしてマネジメントや経営能力が維持向上できれば,
日本の製造企業はまだまだ世界でトップレベルを維持できると思います。

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