2006年09月19日 08:20
マーケティングとは何か (マーケティング/出頭)
経営という学問が確立して,マーケティングという言葉もよく耳にします。
本屋のマーケティングコーナーといえば,
1つもしくは2つの棚を専用するくらいに本も出ています。
今日は,このマーケティングとは何なのか?というお話です。
■マーケティングとは何か
まず,「Market(マーケット)」というのは市場という意味で,
マーケティングとはマーケットに「ing(イング)」が付いたカタカナ英語です。
「Fishing」が魚釣り,「Skiing」がスキー遊びというように,
「ing」が付くということはある種の活動を意味します。
マーケット,つまり市場に「ing」が付いたマーケティングとは,
「市場やマーケットに働きかける活動」という意味になると思いますが,
適当な訳語がないこの頃では,マーケティングという言葉は
カタカナ英語のまま日本語として定着しつつあります。
■マーケティングの歴史 ―現在の消費者主権までの経緯
私は,1970年に大学を卒業していますが,
それ以前は大学にマーケティングという学科はありませんでした。
おそらく配給論とか分配論とか言われている学科が,
一番マーケティングに近い科目でした。その配給論や分配論は,
小売り屋さんだとか,卸しの流通を論ずる科目でしたね。
最近は,消費者主権とよく言います。
ここではそれにいたる第二次大戦後の60年の
消費者市場をごくごく大雑把に総括してみます。
まず戦後の最初何十年は,物不足で製造するところが力を
持っていた生産者主導の時代がありました。
その次はマスプロマス時代,マス消費の時代です。
この頃はダイエーのような大型のスーパーが続々と生れて,
流通支配の時代が来たと言われていました。
その後,消費者が神様になる時代,消費者主権の時代が訪れます。
今もまさにこの時代です。
この消費者主権の今は,消費は買うことによる投票であるとも言われています。
消費者は,ブランドを選んだり,会社を選んだりすることができますから。
このような時代の変遷の中,昔はいかに人に物を届けるか,
分配論とか配給論と言われていた科目が,
マーケティングという横文字の科目になったようですね。
■日本にカタカナ英語が多い理由
経営学はアメリカから入ってきたせいもあり,マーケティングという言葉以外にも
カタカナ英語が非常に多い。明治の時代,多くの英語が出てきましたが,
その頃の日本人は哲学という言葉を作りその言葉が
中国に逆輸出されるという工夫もしていました。
しかし最近では,全て言葉を輸入していて輸入超過の時代です。
次々と新しい概念が輸入される中,消化,定着させることもなく
カタカナ英語が氾濫しているように思います。
自動車やエレクトニクスといった商品や物は日本から輸出していますが,
概念や物の考え方は,完全に輸入超過の状態です。
これについては,我々大学人と研究者は大いに反省しなければならないと思いますね。
週刊誌を見れば…
「マネジメント」や「ロジスティクス」,「サプライチェーン」や「M&A」,
「ホストコントロール」などなど…。
たまらないという声もあります。
私自身,カタカナ英語を多用しがちですが,番組中にそのようなことがありましたら,
どうぞ横やりをいれていただければと思います。