BBIQモーニングビジネススクールブログ

2008年03月25日

「ア」に近い母音(異文化コミュニケーション/鈴木)

今日は、母音の「ア」に
近い音について解説します。
今までの「イ」「ウ」「エ」「オ」の場合は、
日本語の「イ」「ウ」「エ」「オ」の音を
基軸にして、
それよりも張る音と
緩む音というものの
2種類で覚えると
覚えやすいという
お話をししましたが、
「ア」の場合は、
2種類ではありません。
まず基本的には
3つに区別されます。
「エ」と「オ」の時は、
発音記号を紹介しなかったのですが、
今回はしっかり紹介しましょう。


■「ア」の発音の基本の3分類
1つ目は、「æ」です。
これは、「エ」の口で「ア」を
発音すると言われます。
2つ目は、「Λ」(ラムダ)です。
3つ目は「α」です。


例を挙げていきます。
最初が「h」で始まって
最後が「t」で終わる
3つの字で作られた単語の間に、
この3つの母音をはめ変えると
別の単語になります。
最初の、「æ」の場合は、「hat」で、
「帽子」という意味です。
次のΛの場合は、「hut」で、
「小屋」という意味です。
それから最後の「α」は、
「hot」で「暑い・熱い」という意味です。
ホットコーヒーの「ホット」も、
この発音です。
ただし、この発音はアメリカ式で、
イギリスでは「ハット」と言わずに
「ホット」と言います。


会話の中では、正式な発音でなくても、
文脈に補ってもらえるため
通用することがあります。
「ハットコーヒー」を「Λ」で発音しても、
通用します。


■発音のコツ
正確な発音をしたい時の
コツについて解説します。
最初の「æ」は分かると思います。
他の2つが難しいです。
Λは、口の真ん中より
どちらかというと
奥を意識した形で
何かこもらせるというような
イメージです。
それに対して「α」の方は、
出にくい人がいたら、
舌の先を下の歯の裏側に
ギュっと押し付けて、
そのままで口の中の空間を
たっぷりとるように、
舌を押し下げるような形で
発音すると良いと思います。
そして、先ほどのラムダは
こもらせる感じだから、
少し空間が狭くなるような
感じで発音します。


■さらに2種類の「ア」の発音
これまでに紹介した3種類に加えて、
さらに2種類の発音があります。
1つは、「エ」や「オ」の時と同じように
そんなに注意しなくて良いのですが、
厳密に言うと、今の「hot」の
「ハット」と非常に似た音で
違う音というのがあって、
「Hi(ハイ)」という時の音です。
二重母音の「アイ」の最初の「ア」の音、
この音が「α」とは少し違います。
「Hi」の時の「アイ」の方が
二重母音の分だけ
少し張る感じがするのですが、
これは知識として覚えておくだけで、
同じ様に発音して構いません。


もう一つ最後の音というのが、
肝心です。
曖昧母音というものを
聞いたことがあるかと思います。
実は今まで見てきた
「ア」の音というのは、
大抵の場合、
アクセントがある所で
そうなるということです。
「ア」だけではなくて、
他の母音でもそうなのですが、
アクセントが全くつかない所の
「ア」の音というのが、
曖昧母音です。
曖昧母音というのは
どういう音かというと、
口の緊張を全て解いて、
全くニュートラルに出てくる音、
ため息のような音です。
この音がなかなか出ません。


例を挙げると、
「color」があります。
この「カラー」の「ア」の部分、
日本語で読むと
「カラ、ア」と読みますが、
本来、英語では
「カ、ラ」という弱い音です。
この音がきちんと弱く
発音出来るかどうかで、
英語のイメージが随分変わります。
例えば、「科学的に」という副詞を、
きちんと曖昧母音で発音すると、
「scientifically」
(サイエンティフクリ)となります。
ところが、全て額面通り
スペルの通りに読もうとする日本人だと、
「サイエンティフィカリー」と読みます。
中学生はほとんどそういうふうに
読むと思うのですが、
曖昧母音がマスター出来るということは、
ナチュラルな英語の発音にとって、
まず越えるべき関門です。

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