BBIQモーニングビジネススクールブログ

2008年03月26日

似た母音・寄生母音(異文化コミュニケーション/鈴木)

今日は、似た母音と
寄生母音について、解説いたします。


■似た母音
似た母音とは、
日本人が聞いていて
区別がつきにくいという意味です。
2つ程紹介します。
1つ目は、「本の複数形」と
「箱」の区別です。
本の方は「books」、
箱の方は「box」です。


もう1つは、日本語で片仮名にすると、
同じ「ファースト」になるものが、
英語では全く音が違うという話です。
「ファーストフード(fast food)」の
「ファースト」と、
野球の「ファーストベース
(first base)」の「ファースト」は、
単語が違うし、音も全く違うのですが、
日本語だと、片仮名で書くと
両方とも「ファースト」です。
ところが、実際の英語では
どうなるかというと、
「ファーストフード」の方は、
ネイティブによっては2通り発音があり、
「æ」を使って、
「フェァスト」と発音する人と、
少し長めに別の音で
「ファースト」と発音する人といますが、
いずれにしても「ファーストベース」の
「ファースト」とは違います。


「ファーストベース」の
「アー」の発音が、
日本人は非常に不得意です。
これは、日本語にはない発音なので当たり前です。
「アー」の発音は、
正面切って説明すれば
思いっきりこもらせればいい、
ということになるのですが、
それだけで出来ない人は、
ジャイアント馬場さんの
あの「パー」というのを
思い出して下さい。
それで出来る人は、
早いと思います。
ジャイアント馬場さんの
「パー」を知らない人は、
お腹に力を入れて誰かに
パンチをされた瞬間の
「ウッ」といううめき声を
想像してみて下さい。


■寄生母音
次が奇声母音です。
英語は、最後は子音で止まる言語です。
例えばここでは
「input(インプット)」を
例に出しますが、
英語では「input」、
「t」と子音で終わります。
でも日本語は、
大抵の場合は母音で終わるから、
ここにどうしても
最後の母音を一つ付けて、
「インプットオ」と
「オ」の母音を付けてしまいます。
このように、
最後に本当はないはずの
母音が入ることを、
専門用語では寄生母音と言います。


実は全世界の言語の中で、
特にヨーロッパ系の言語の中では、
子音で止まる言語というのは
少数派なのです。
だから、例えばイタリア人や
スペイン人が英語をしゃべっていて、
何か最後に寄生母音が入っていて、
何か日本人には聞きやすいなどと
いうことがあるのです。
例えば、私が昔講演で聞いた、
イタリア人の先生で、
英語学専門なのですが、
彼は「イングリッシュ」、
「アイライクウ、イングリッシュウ」、
というように発音します。
やっぱり元がイタリア人ですから、
どうしても寄生母音を
入れてしまうという悲しさです。


しかし、最近の日本人の方も
「アイライクウ、イングリッシュウ」は
少なくなりました。
やっぱりマスメディアが発達して、
普段耳にすることが
多くなってきたからだと思います。
それでもまだ寄生母音というのは
日本人がよくやってしまうことなので、
日本語という母語から来た、
母語干渉とよくいうのですが、
それを取り除いていくと
英語らしい発音になります。
前回お話しした曖昧母音が
一つのコツだとすると、
今回の寄生母音を入れないように
するというのは、
非常に重要なポイントです。

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